2019年12月6日(金)、クックビズ(6558)が+501円のストップ高、3,435円で引けました。株たんでは、『 きょう付けの日本経済新聞朝刊で、人手不足業種における外国人材の育成が取り上げられ、なかで「クックビズは2019年夏、特定技能の資格取得支援や紹介業を始めた」と報じられていることが好感 』とされました。

しかし、その内容を見てみると、買いが集まるようなものとは思えない。確かにクックビズの取り組みを市況が後押ししていることがわかる内容で、再認識されて買われた可能性もある。ただ個人的見解として、今回のストップ高の理由はそこじゃない。

十分な情報をもとに、その情報を各々で取捨選択して仮説を立ててもらうため、ここに残します。

日経新聞の報道内容と、実はその前日にも一時ストップ高を付けたクックビズ、IRにもニュースにも取り上げられていない、その前日の高騰理由について紹介します。

クックビズ(6558)の銘柄情報

クックビズの基本情報(本日時点)

まずは現在の株価水準や時価総額など基本情報を押さえます。

会社名クックビズ
銘柄コード6558
株価3,435円(前日比+501円)
時価総額76億円
PER60.9倍
ROE5.4%
配当0円
株主優待無し

クックビズの業績情報

直近の決算内容と、今期計画を振り返ります。

(百万)3Q実績(前年同期比)前年同期通期計画(前年同期比)
売上2,205(+23.1%)1,7913,064(+22.4%)
営業利益160(+256.2%)45203(+53.6%)
経常利益162(+229.3%)49205(+49.1%)
純利益102(567.5%)15124(+75.4%)

クックビズの株価が高騰した報道とは?

さて、本題の株価が高騰した報道、株たんに載ったやつです。起爆剤となった「とされる」のは、2019年12月6日(金)の朝2時に報道されたこちらの記事でした。

ECCが「特定技能」外国人採用の積極化

語学教育を主力事業とするECCが、語学講師などを採用してきたノウハウを生かして、2019年4月に新設された「特定技能」の在留資格を持つ人材を育てて、日本企業に紹介するといったもの。少子高齢化によって今後ますます労働者不足が深刻になる日本にとって、審査を経た外国人労働者の拡大は国策でもあります。

リンクと内容の一部を載せます。

リンク:ECCが外国人材育成 特定技能、語学教育の強み活用

ECCの記事…だけじゃなく(流石にw)、クックビズも積極的に海外からの人材を飲食店に紹介しているとして、掲載されました。

ん~これでも弱い。「特定技能の資格取得支援」は4か月前に開示が出てる既出ネタ。特に新たな政策が出たわけでもなく、ただただECCのバーターで紹介されたことで見直し買いが入ったとは考えにくいです。

株価が高騰した「本当の」理由とは?

では株価が高騰した他の理由は何なのか?

後ろに載せた日足チャートを見ると、前日から動意づいていることが分かります。しかし、前日にもクックビズからIRやニュースリリースの開示は何もない。報道らしきものも見当たりません。

…ようやく見つけたのはダイレクトプラスというサービスのリンク先。それらしきものがありました。

ダイレクトプラスの採用社数700社突破

前日、株価が高騰した理由はクックビズが4月から開始したダイレクトプラスというサービスにあります。ダイレクトプラスは、クックビズが展開するサブスクタイプの求人サービス。コンセプトは「待ちの採用」から「攻めの採用」へ。 月額7.5万~10万円で採用し放題の異色のサービスとなっています。

12/5(木)、そのダイレクトプラスのホームページに以下のような見出しが出ました。サブスクリプションサービスの契約社数が700社突破です。

8か月で700社。4月からサービス開始して7/22に300社、9/18に500社。ほぼ一貫して1か月100社弱のペースで増えています。今まではニュースリリースとしてクックビズのトップページに紹介されていましたが、今回はサービスサイトに飛ばないとわからない状態でした_(:3 」∠)_

サブスクリプションサービスで登録社数がわかると当然売り上げも計算できるため、そこに勝機を見出している人たちが購入していると思われます。

皮算用してみましょう。

月額7.5万は求人広告との抱き合わせが前提の値段なので、基本は10万として計算。今後登録社数の伸びは鈍化するとしても、投資家としては来期平均1,000社くらいの売上を期待してしまうもの。そうすると、月当たりの売上1億、12か月で12億の売上になります。今年の売上は3億にも満たないと思われるので、1つのサービスで9億の売り上げ増。今期通期計画30億に対して、30%の増収見込みが簡単に立ってしまうわけです。

時価総額は100億に満たず、その後の飛躍も考えると妄想が膨らみます。

株価上昇は見込めるか?

株価が上昇した理由が分かりました。では、気になる今後の株価の動きはどうでしょうか?

直近の株価チャート

報道が出た直後の株価の動き、チャートや板情報を残します。その日の5分足や板情報からは、市場に迷いがあるのか、次の日も上昇する力を残しているのか、情報に対する市場の反応として非常に参考になります。日足、月足も、今後の株価を占う重要な情報として載せておきます。

5分足
板情報
日足
月足

私的見解

ここからは全て私見です。超いい加減なことを言いますw

投資家が妄想しそうな額で30%増収、PERは現時点で60超で高めでも、時価総額が低くて夢があります。

サブスク銘柄は、売り上げを伸ばすのが重要。会員数を伸ばすためには利益を削っても良しと捉えられています。その場合の基準は売上の10倍の時価総額ともいわれます。売上の10倍というと、まだまだ時価総額が高めな水準ですね。

また、サブスクで重要なのは解約数が少ないこと。いくら経費無視で会員数を積み上げても、販促を辞めた瞬間会員が減っていくようでは利益度外視にはできません。人材採用の月額サービスはちょっと継続性は疑わしいかなぁ。

最後に極めつけ。実は、ストップ高の理由はもうひとつあると思っています。それはYahoo!掲示板やTwitterで有名投資家の煽り。かなりの有名人たちがこのサブスクリプションサービスの利点を謳っており、それを見て追従している個人投資家はそれなりにいると思います。

とすると、、、

短期的にはまだ上に行くかもしれないけど、一度終わると厳しいんじゃないかなぁと思うところです。

良い会社だとは思いますが、値動きを見極めて押し引きしたいと思います。

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