2019年11月18日(月)の引け後、木村化工機(6378)と澤藤電機(6901)は同時に「世界初」を謳うプレスリリースを発表。
翌19日、両社の株価は寄り付きこそしたものの、どちらも引け値はストップ高。木村化工機は続く20日もストップ高、しかも寄らずの強さを魅せました。
世界初ということは当然オンリーワン技術。唯一無二の存在。
期待高まるそのプレスリリースの内容とはいったい何だったのか、企業情報と共に紹介します。
まずは2社の基本的な銘柄情報と、業績から振り返ります。必要のない方は飛ばして下さい。
目次
銘柄情報(木村化工機)
基本情報(11/22時点)
会社名 | 木村化工機 |
銘柄コード | 6378 |
株価 | 663円(前日比+64 円) |
時価総額 | 136億円 |
PER | 14.1倍 |
ROE | 13.5% |
配当 | 8円 |
株主優待 | 無し |
直近決算情報
(百万) | 2Q実績(前年同期比) | 前年同期 | 通期計画(前年同期比) |
売上 | 9,602(2.1%) | 9,408 | 21,300(△1.0%) |
営業利益 | 732(△21.9%) | 937 | 1,360(△38.4%) |
経常利益 | 74.5(△22.9%) | 967 | 1,400(△38.4%) |
純利益 | 497(△23.5%) | 649 | 930(△38.6%) |
銘柄情報(澤藤電機)
基本情報(11/22時点)
会社名 | 澤藤電機 |
銘柄コード | 6901 |
株価 | 2,338円(前日比+55円) |
時価総額 | 101億円 |
PER | 31.5倍 |
ROE | 6.5% |
配当 | 28円 |
株主優待 | クオカード(100株〜1,000株、1,000円〜3,000円) |
直近決算情報
澤藤電機は直前11/8の2Q決算で、大幅な下方修正をしてしまっています。その分株価の動きも軟調でしょうか。
(百万) | 2Q実績(前年同期比) | 前年同期 | 通期計画(前年同期比) |
売上 | 15,234(△2.4%) | 15,610 | 31,000(△0.5%) |
営業利益 | 135(△69.7%) | 446 | 360(△46.4) |
経常利益 | 155(△69.9%) | 515 | 440(△44.2) |
純利益 | 94(△80.4%) | 482 | 320(△41.4) |
木村化工機と澤藤電機の株価が高騰した理由は?
世界初、低濃度アンモニア水から発電に成功
肝心のプレスリリースはこちら
一部スクリーンショットも貼付します。


要約すると、製造業の製造工程で排出されるアンモニア排水。そのアンモニア排水から高濃度水素を製造し、排水処理にかかる電力+αを賄ってしまおうという技術です。
現状はまだ実証実験段階。また、この「アンモニア排水」処理の「電力削減」にどれくらいの需要があるかは疑問です。それでもESG投資が熱を帯びる昨今、面白い取り組みだと思います。
株価チャート
その後の2社の株価チャートも抑えておきます。木村化工機はかなりいい反応を魅せていますね。




今後の展開に注目です。