2019年11月15日(金)、前日比+400円(+23.39%)のストップ高で終値2,110円となった日本色材(4920)。株価が4ヶ月ぶりの高値を付けた理由は日本経済新聞の「紹介文」だった。

銘柄情報
基本情報(本日時点)
会社名 | 日本色材工業研究所 |
銘柄コード | 4920 |
株価 | 2,110円(前日比+400円) |
時価総額 | 44億円 |
PER | 11.33倍 |
ROE | 15.8% |
配当 | 25円 |
株主優待 | 100株以上で自社製品(2月末) |
直近決算情報
(百万) | 2Q実績(前年同期比) | 前年同期 | 通期計画(前年同期比) |
売上 | 6,101(10.5) | 5,521 | 12,173(5.9) |
営業利益 | 324(△16.0) | 386 | 600(△35.6) |
経常利益 | 284(△22.7) | 368 | 544(△38.6) |
純利益 | 206(△18.4) | 252 | 390(△36.4) |
株価変動ニュース
日経新聞のニュースはこちら。
「私だけの化粧品」日本色材が演出 スモールマスの黒子
以下はその一部抜粋。

要約すると、化粧品や日用品の販売において、SNSなどから拾ったニッチな顧客ニーズを狙った新興メーカーが増える中、工場を持たない新興メーカーのOEM先として注目されるのが日本色材とのこと。
同社は化粧品、日用品のOEMメーカーとして唯一の上場企業であり、強みは多彩な顔料を組み合わせる配合技術と、その生産ラインを最短30分で切り替えられること。
主力は大手の受託であり、全体としては今期6%の売上増加計画に留まるが、年間出荷数は5年で倍増。化粧品OEM市場が4年で4割増えていることもあり、今後が期待されそうな内容である。また、11月下旬に34億円を投じた新工場が稼働予定。
株価チャート
直近株価の動向を残す。




その後の株価の動き
私的見解
日経新聞の記事内容は全て既存事実のみで、すっぱ抜かれたようなサプライズネタはない。そういう意味で「紹介文」に留まっている点に注意。また、10月に公表した2Q決算が、当初会社計画よりも売り上げで2.3%未達、営業利益は20.3%未達であることから、順風満帆といったわけではなさそう。
元々板が薄く、出来高も5万株弱でストップ高。売り板間で2,30円空いていることもざらな銘柄なので、一部小金持ちの仕掛けで上がった可能性も考慮するべきと考える。
ただ1点、新工場稼働開始については投資妙味がありそう。過去に工場を拡張した17年5月からのチャートを参考にすると、もしかしたらもしかするかもしれないね。
報道後の株価チャート
報道後、5日目の日足チャート。予想に反して3日も続騰した後、息切れ的に株価が落ちてきました。連騰中も陰線だらけだったけど、踏ん張ってた。地合いがかなり良好だったことも、高騰した理由の一つだと思われます。
面白い記事ではあるので、今後の展開に期待しましょう。
